光栄菊　「月影　亀の尾」天然乳酸菌仕込み

【特徴】

天然乳酸菌仕込みならではの味わいを引き出すために春に上槽、瓶詰めしたものを7か月氷温で貯蔵しました。

亀の尾は元々硬質な米で、溶けたり溶けなかったりということが年によってかなり差があり、溶けない年は味のりが遅く、その芯の通った酒を熟成させることでシャキッとしながら旨味が乗るという面白いバランスの酒が成立します。
2023年度の亀の尾は例年に比べ給水し、よく溶けるお米でした。

◆「天然乳酸菌仕込み」とは

生酛、山廃の目標とは全く同じですが、アプローチがほんのわずかに異なる、光栄菊酒造独自の呼称です。

【味わい】

独特な硬さはなく、開栓すぐから非常にやわらかい印象です。
立ち香はおだやか、含むと完熟した瓜やメロンの香りが膨らみます。
舌触りはとてもなめらかで角はほとんど感じられません。
味わいの中心部にわずかに酸と渋が感じられますが、優しい甘みで収束していきます。